【延命治療】人生の最期をどこで迎えるか

更新日:2017年01月30日

【延命治療】人生の最期をどこで迎えるか

全国の男女1000名に「もし、あなたががんで余命が1~2か月に限られているとしたら、自宅で最期を過ごしたいと思いますか」と尋ねたところ、8割以上が自宅で過ごしたいと答えました。

最期を迎える場所は自宅から病院へと逆転

日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団が、全国の男女1000名に「もし、あなたががんで余命が1~2か月に限られているとしたら、自宅で最期を過ごしたいと思いますか」と尋ねたところ、8割以上が自宅で過ごしたいと答えました。しかし、約6割の人が「自宅で過ごしたいが、実現は難しいと思う」と回答しています。

ある調査によると、2010年に自宅で最期を迎えた人は1割強で、約8割の人が病院で亡くなっていると言います。1960年には、病院での死亡が約2割、自宅での死亡が約7割でした。しかし、この約50年の間に、最期を迎える場所は自宅から病院へと逆転しています。

「自宅」という希望が叶えられない理由

人生の最期を自宅で迎えたいという希望が叶えられない理由はいくつかあります。

●在宅介護が難しい
高齢者世帯や高齢者の単身世帯、核家族の増加により、介護者の確保が難しくなっています。介護保険制度の介護サービスである訪問看護や訪問介護などを利用しても、介護者の負担はかなりなものです。

●住環境が十分でない
日本の家屋は狭いものが多く、要介護者のために個室を用意することは簡単ではありません。このため、要介護者は同居の家族の迷惑になるのではないかと遠慮することが少なくありません。

●家族が死を自宅で迎えることについて覚悟が持てない
最期の時が迫っている人にとっても、その家族にとっても、死というものは受け入れがたいものです。家族の死を見届けることに恐怖を感じる人も少なくありません。

誰にも訪れるその時のために

人生の最期を病院で迎えても、自宅で迎えても、また施設などで迎えても、どこがよくて、どこが悪いと言うことはありません。その場所は、人それぞれの生き方、考え方、諸々の条件などによって決まるでしょう。たとえ現実的なことではないとしても、誰にも訪れるその時のために、人生の最期の場所について考えてみることも大切ではないでしょうか。

【タグ】