【高齢者の暮らし】内閣府によるエイジレス・ライフ実践事例の紹介

更新日:2016年12月29日

【高齢者の暮らし】内閣府によるエイジレス・ライフ実践事例の紹介

ひとり暮らしの高齢者世帯への配食サービスのボランティアをする85歳男性と 、40年間で2,500 枚以上の手編みの帽子を贈った89歳女性を紹介します。

エイジレス・ライフ実践事例の紹介

内閣府では、年齢にとらわれず、自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活(エイジレス・ライフ)を送る高齢者を、毎年、広く紹介しています。

ひとり暮らしの高齢者世帯への配食サービス

Nさん(男性・85歳)は、町の社会福祉協議会が実施しているひとり暮らしの高齢者世帯への配食サービスのボランティアに、配達員として 17年間携わっています。配食サービスのボランティアは、毎週金曜日に公民館に集合し、調理班が作ったお弁当を、町内のひとり暮らしの高齢者宅へ届けます。

配食サービスを利用する高齢者は、お弁当だけでなく、Nさんと顔を合わせることも楽しみにしており、Nさんは、配食サービス利用者からよき話し相手として頼りにもされています。また、時には、電球の取り換えやゴミの持ち出し、庭の草抜きなどもお互いに気を遣わない範囲で行っています。

Nさんは1日に1万歩を歩くことを日課とし、食べ物にも好き嫌いはなく、配食サービスを後4年、90歳になるまで続けることを目標としています。

たくさんの人に温もりを届ける手編みの帽子

Aさん(女性・89歳)は、毛糸で帽子を編んで、病院、福祉施設、被災地の病院などへ寄贈ています。ひと冬に平均100枚を編み、これまでの40年間で寄贈した帽子は2,500枚以上となっています。

Aさんが51歳の時、風が強く吹く冬の寒い日に、自宅近くの道路工事現場で作業をしている人が手拭いを頭に巻いて働いている姿を見て、毛糸の帽子を編んで差し上げたところ、大変に喜ばれました。自分も嬉しい気持ちになり、人に喜ばれる仕事は自分にとっての生きがいになると思い、帽子を編み始めました。

帽子の他に、自宅近くのバス停留所待合室のベンチにも手編みの座布団を寄贈しています。自分の持つ技術を活用して人の役に立とうとすること、帽子や座布団を使ってくれる多くの人との無言の対話を楽しみながら日々を過ごすことがAさんの生きがいです。

82歳の時に、転倒して右肘を骨折してしまいました。けがは完治しましたが、右手が不自由になり要支援状態となりました。しかし、指を動かすのも大切なリハビリと考えて、幸いに左利きであったので左手で編み続けています。

デイサービスに通いながら、持ち前の明るさと人を和ませる笑顔を絶やさないAさんは、人々と交流するしながら元気を養い、温もりにあふれた編み物のプレゼントを贈り続けています。